Café T

霜降橋交差点に向かってさつき通り沿いを歩いくと、左に小道が出てきます。その道を入ってすぐ、たくさんの植木鉢でガーデンを彷彿させる外観のお店がCafé Tさんです。

もともと茨城に住んでいた際、付き合いのあった農家とのつながりをより強くするためにシニア野菜ソムリエの資格を勉強されたそうです。お店を始めるにあたってそれは付加価値となり、オーナーがかつてフレンチやイタリアンのお店で働いた時の経験を生かした、ジャンルにとらわれない料理の数々を生み出し、遠方からのお客様をも引き付ける魅力となっています。そしてそのとらわれなさは野菜ばかりに偏ったメニューにせず、季節の旬や多様な品種が増え味わい方もざまざまになった食材の新しい情報を発信されていることにもつながるものがあるように感じます。

お店の雰囲気はオーナーが意識されたナチュラルさで調えられて、木目が見える椅子や色彩の強い絵本などが並び、固まらず気軽に利用できそうな雰囲気がありました。最近はよりナチュラルさを出すために絵画の代わりにリースやドライフラワーを増やしていくとのことです。

 

お店の特徴の一つであるカラフルな野菜たちも、小さい子供では多かれ少なかれ好き嫌いの出やすいものですが、今は大人たちが子供のころと比べて格段に野菜は食べやすいものになっているとオーナーは語ります。親たちが嫌いだった記憶を引き子供に先入観を与えていることも原因の一つになり得るとオーナーは考えられており、水っぽさが苦手、触感がダメ、においがどうしても受け付けないなど嫌いになる要素はいくつもありますが、それらを解決してくれる品種などに出会って食べることができれば苦手意識を消すことができるのではと話すのは、たくさんの食材を扱ってきた料理人でなければ言えないことでしょう。職業気質上、料理人は職人肌であるため接客を得意としない人も多いそうですが、オーナーは接客が好きだったそうで、料理と接客の両方をできる今のお店はオーナーの理想のかたちでお客様と接することができるようです。よほど忙しい時でない限りおひとりで切り盛りされていて、特にお客様のテーブルはよく見るようにされているとおっしゃっていました。

 

メニューに関しては、旬のものやオーナーの意向で仕入れられる食材を時期に合わせてその都度変えられているそうですが、通年でいちばん出るものはバーニャカウダということです。赤い大根や紫にんじんなど色彩が豊かなものがふんだんに使われ、野菜本来の味を楽しめるものとなっています。

仕入れやお店での実現可能かどうかにもよりますが、お客様からの要望があればできるだけ叶えるように努められているようで、予約の際事前に伝えてくださいとのことです。

 

所在地: 東京都豊島区駒込2-7-15